当相談室は、家族内問題、学校内・職場内問題、問題行動、依存症、心身症状、発達障害(症)などの悩みや心配をみなさんとともに話し合うことで、問題が良い方向に変わること、加えて、みなさんが、以前より精神的に成長することを相談の目的としています。問題を具体的に解決するのに効果的な心理療法も併せて行っています。
私たちの生活には苦しいことがたくさんあります。その中でも一番苦しいのは、対人関係の問題だと思います。例えば、家族内の問題には、親子関係、きょうだい関係、舅姑、児童虐待、配偶者暴力、対親暴力(家庭内暴力)などがあります。それらの全ては、人間関係の問題です。
また家族内に問題があると、社会生活における対人関係にも影響を与えます。
拒食・過食、非行、万引き、リストカットや薬の乱用などの問題行動、不登校・出社拒否などの学校内・職場内問題、アルコール依存・ギャンブル依存・買い物依存・人間関係依存(共依存・恋愛依存・セックス依存)などの依存症、ストレスから生じる心身症状や発達障害(症)の問題も、対人間関係の問題が根底にあります。
問題を良い方向に変えるには、今までの自分は、問題が起きた時、どう対応してきたのかを知ることです。今までの対応では解決できない時は、自分を変える必要があります。
自分が変わると、対人関係が変わります。自分が変わることで、問題が解決したり、軽減したりすることがあります。
なによりも変わるのは、以前の自分より生きるのが楽になることです。
カウンセリングは、みなさんのお話を聞き、みなさんと話し合いながら、問題に取り組んでいきます。
人に話すことは、自分の心を整理することです。
問題が整理されれば、今後どうするかを考えることができるようにもなります。
みなさんが、初めてカウンセリングを受ける時、不安を感じるのは自然なことだと思います。
自分もカウンセリングを受けたことがあります。
初めての時は、何を聞かれるか不安で、カウンセリングを申し込むまで1年間かかりました。
当時、自分が勇気をだしてカウンセリングを受けて良かったと思っています。
カウンセラーに自分の話を一生懸命聞いて貰えただけで、気持ちが癒され、心が整理できました。
そして、今、自分がカウンセラーになっているのは、この時にカウンセリングを受けたことがきっかけです。
カウンセリングを受けると、すぐに自分が変わるものではありませんが、何か得るところはあると思います。
カウンセリングを受けようかと思ったこと自体が、ご自分の変化だと思います